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02.21.2014

ウクライナ情勢に関するロシアの立場について 2014年2月20日付バグダッドで行われたロシア外務大臣S.V.ラブロフによる記者会見より

121108_f1.jpgロシアに向けられている非難については、わが国には「泥棒の被っている帽子が燃えている」(罪のある者はすぐに見破られる)という諺がある。現在ウクライナで発生していること、特に西側諸国の首都でどのようにこの状況が説明され、影響を与えられるかについて、ロシアは最も深い懸念を抱いている。報道機関によって発信される情報は、きわめて歪曲された形である。たとえば「西側諸国は政府に対し、マイダン広場での抗議行動に干渉しないように訴えている」というような単純な構図に矮小化されている。しかし、マイダン広場での抗議行動とはいったい何であるかについては説明しようとしない。自動車への放火、警官への火炎瓶の投げつけ、地域党の本部での過激派による誘拐殺害などに対しては、公の場での解説や真相の究明がなされていない。ウクライナの様々な地方の知事に対する暴行や、軍の武器庫の占拠未遂についても沈黙されている。報道機関によって中継されているのは、政府側が「平和活動デモ」への暴行をやめるようにという呼びかけのみである。

ウクライナ政府およびウクライナ大統領は、何度も善意を示し、政府本部の占拠をやめるかわりにマイダン広場での抗議行動の逮捕者を保釈するなどの歩みよりを提案した。政府は合意を遂行したが、反対勢力がそれを台無しにしてしまった。西側諸国の報道機関の現地報告では、政府とも野党とも協力せず、自らの必要な行動を起こすと公言している「右派セクター」のような組織については、まったく言及されていない。そのことから、彼らは繰り返される暴力の行使など、より一層急進的で過激な行動に走っている。

野党はこのような過激派と一線を画することができない、または彼ら自身が望んでいない。そしてヨーロッパや米国など我々の西側のパートナーは、すべての罪をウクライナ政府のせいにして、過激派たちの行動をしかるべき形で類別していない。ロシアはこのような状況に不安を抱いている。なぜならここにはダブルスタンダートがあるからだ。制裁措置を実行する脅し文句も聞こえている。ウクライナ政府の代表者等に対する制裁措置を行うことが野党をいっそう非妥協的にし、過激派たちをさらに無制限に法律やルールを守らない行動に駆り立てる。

我々は現在ワシントンで報道されていることに驚きの念を抱いている。たとえばある匿名の報道機関は「ワシントンはウクライナの治安関係者と連絡がつかない」と報じていた。さらにもう一つのアメリカ側の失望は、彼らがロシアの立場を理解できず、ロシアがウクライナ側とどのように話し合っているかが分からないことである。我々の立場はきわめて明らかである。この立場について公に発表し、我々のウクライナの同僚たちにもそれと異なることを言及しない。我々の立場はこうである。まずウクライナ国民は、国外から勝手に(たまに、完全に招待なしに)入ってくる様々な使節団にまどわされず、自らの国の憲法に基づいて自分で判断するべきである。もう一つは、すべての外部の勢力およびウクライナの野党は、過激派やその他の急進派や反ユダヤ主義者と早急にきっぱりと袂を分かつべきだ、ということである。このことがはっきりとして、発言したことは具体的な行動によって裏付けられなければならない。

ロシアは何も隠蔽していない。しかし 我々は私の尊敬するキャサリン・アシュトン欧州連合外務・安全保障政策上級代表を含む、西側諸国の代表者が毎日ウクライナで何をしているか、もっと多く知りたいと希望している。アシュントン氏は今年1月末にキエフを定例訪問した際にジャーナリストたちと会見したが、その場に参加したがっていたロシアの報道機関の者は入ることができなかったことは、皆が知っている。

さらにもう一つ重要なことは、ウクライナを地政学的なゲームにおける交換コインのように利用したり、ウクライナ政権に対して「我々と一緒になるか、または敵対するか」という選択肢に基づく様々な呼びかけを提起する行為を、そろそろやめる時が来たということである。何度となく西ヨーロッパ諸国の首都から、ウクライナ国民には自由な選択権を保障するべきだ、ただしその選択権は欧州連合だけとの連携になるように、という発言がなされたのを耳にされたであろう。ウクライナ政権へのこのような選択の押しつけの目的は、今推進されているイニシアチブ、早期の国会議員選挙および大統領選挙実施を呼び掛けること、連立政権の樹立を要求することであるのは明らかだ。皆がウクライナに代わってものを決めたがっている。ワシントンから今日発表された声明には、起こっているすべての変化は、ウクライナを完全に国際社会に統合させるものでなければならない、とうたわれている。これはおかしいのではないだろうか。なぜならウクライナは国際連合の創設当初からの加盟国であり、欧州評議会および欧州安全保障協力機構の一員である。なぜそのような国に、どうやって、さらなる国際社会への完全な統合を強要できるのだろうか。欧州連合や北大西洋条約機構との統合というのか?もしそれが西側諸国のパートナーの目から見た本当の国際社会と言うのであれば、我々はそれに賛成できない。

我々は世界を線で分割することに反対であり、自らの利益をパートナーの利益の損害のために推進するようなことは決して行わないつもりだ。我々は、ウクライナ政権および野党が、現在の危機を克服するために憲法や法に基づいて協議し、内戦を扇動しようとする過激派への対策をとるために協力することを願っている。


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