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大使館からのお知らせ

12.02.2015

マスコミブリーフィング「国際テロとの戦いにおけるロシア連邦軍。新たなデータ」におけるロシア連邦軍参謀本部作戦総局長 兼 ロシア連邦軍副参謀総長セルゲイ・ルツコイ中将の演説

ISの資金供給ルートを確実に遮断しない限り、このテロ組織との闘いを本当に成功させることはできません。

アナトリー・アントノフ国防副大臣が述べたとおり、テロリストの主要な資金源は石油製品の密売です。

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このルートを根絶するため、ロシア航空宇宙軍がシリアのIS支配地域にある石油生産、貯留、精製、輸送のための設備を攻撃しています。

https://youtu.be/FPfPNwhB7Ec

ロシア空軍の攻撃により、この2ヶ月で32の石油生産設備、11の製油所、23の石油圧送ステーションが打撃を受けました。

https://youtu.be/vKbA_g-4zEE
https://youtu.be/ol4xMGgAbKE
https://youtu.be/4hiTDNCYTxs

石油製品を輸送していたタンクローリー1080台が破壊されました。

これにより、シリア国内で違法に採掘されている石油の流通量をほぼ50%減らすことができました。

このテロ組織が犯罪ビジネスから得ていた収入は、どんなに低く見積もっても、1日300万ドルを下りません。これに4年を掛けてみてください。私たちの攻撃の後、テロリストの収入は1日150万ドルにまで減少しました。

それに加えて、武装集団は多額の活動資金や、武器や弾薬などの補給物資を受け取り続けています。トルコをはじめとする一連の国々がISの大規模ビジネスプロジェクトに直接関与し、テロリストを幇助しています。

ロシア連邦軍参謀本部は、偵察衛星や航空偵察のデータに基づき、トルコがこのビジネスに関与していることを示す決定的な証拠を手にしています。

今日は私たちが手にしているデータのうち、一部のみをお伝えします。

シリアとイラクのIS武装集団が掌握する地域からトルコ領に向けて石油を輸送している3つの主要ルートが明らかになりました。

西ルートは地中海沿岸のトルコ港湾につながっており、北ルートはトルコのバットマン製油所につながっており、東ルートはジズレの町の大型積み替え基地につながっています。

生産地点からトルコの製油所に至るまでの、石油製品のサプライチェーンの全容を皆さんに開示します。

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西ルートでは、ラッカ市近郊の油田で採掘された石油が主として夜中にタンクローリーでシリア北西部に輸送されています。その後、国境付近の町アザーズ(シリア)とレイハンル(トルコ)を経由して、トルコのドーチョル港とイスケンデルン港に向かっています。

11月13日にアザーズ近郊で撮影された映像では、トルコとシリアを結ぶ自動車道路に石油製品を輸送する車両の大群がはっきりと見てとれます。

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トルコ側の区画Aには、240台のタンクローリーと大型トラックが見えます。シリア側の区画Bでは、46台のタンクローリーとトラックが国境通過のために待機しています。

一部のタンクローリーはトラックにカムフラージュされていることが分かっています。

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レイハンル近郊(トルコ)でも同様の映像が見られます。

アレッポ県では戦闘行為が行われているにも関わらず、国境ではタンクローリーの絶え間ない流れが双方向で見られ、トルコ領内には多数の車両が見てとれます。

ビデオ映像では、トラックが国境をスムーズに通過していくのが明確に見てとれます。この地点では、テロ組織「アンヌスラ戦線」の武装集団がシリア側の国境を掌握しており、石油を積載したタンクローリーと大型トラックをトルコ領に向けて無制限に通過させています。トルコ側の国境でもこれらの車両に対する検問は行われていません。こうした車が数百台も見られます。

https://youtu.be/AHx-4XCgzDY

今年11月16日にレイハンル近郊(トルコ)で撮影された映像では、シリア国境のすぐ近くに360台にもおよぶタンクローリーと大型トラックの大群を見てとることができます。

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区画Bには、国境を通過したばかりのタンクローリーが160台あります。区画Aの国境検問所方面には、シリア国境に向けて移動する100台の車列が見てとれます。

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偵察衛星の情報から、石油を積んだタンクローリーと大型トラックは、その後、タンカー専用埠頭のあるドーチョル港とイスケンデルン港に向かっていることが明確になっています。一部の石油は船舶に積み替えられ、トルコ国外の製油所へ送られています。一部は国内市場で販売されています。これらの港湾では、日平均で石油タンカー1台の積み込みが行われています。

今年11月25日に撮影されたこれら港湾の衛星写真では、出荷を待つタンクローリーの大群が見てとれます。

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ドーチョル港ではタンクローリーが395台、イスケンデルン港では60台確認されています。

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次のルートはユーフラテス川右岸の油田からトルコにつながるルートです。ISが掌握する原油生産と石油精製の中枢のひとつが、デリゾールの町の近郊にあります。

ここには数多くの製油所が存在しています。

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この地域では、積み込みを待つタンクローリーの大群が常に見られます。皆さんに車列の映像をお見せします。これらの車列はお互いにそれほど離れていない場所に位置しています。

今年10月18日に行われた偵察衛星によるデリゾール近郊の撮影では、合計1722台のタンクローリーが主として道路の外、未整備の駐車場に止まっていることが確認されました。

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指摘しておくと、ロシア航空宇宙軍がISの掌握する石油インフラに対して空爆を開始してから、シリアでは、この地域はもとより他の地域でも、駐車場や車列のタンクローリー数が大幅に減少しました。

石油の盗掘による環境への影響は言うにも及びません。

テロリストたちは砂地に石油の湖を作り上げました。画面に映し出されているのは、ラッカ近郊のある地区の写真です。

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石油を積み込んだ後、車列はシリア東部からトルコとの国境に向けて移動し、国境の町カーミシュリー(シリア)へ向かい、そこで順番を待ちます。

お見せしている今年8月の写真では、この地域(シリアの国境の町カーミシュリー)を数百台のタンクローリーとトラックがトルコ国境方面および反対方向に移動しているのが見られます。

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最終的には、シリア東部から運び込まれる石油のほとんどが、トルコ領のシリア国境から100㎞の場所にある大規模なバットマン製油所に供給されます。

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3つめのルートはシリア北東部とイラク北西部の油田からトルコにつながるルートで、シリアの町カラ・チョフとチャム・ハニク、イラクの町タヴァンとザホを経由しています。

写真には、これらの町にタンクローリーと大型トラックの大群が集結しているのが写っています。

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今年11月28日、カラ・チョフ近郊(シリア)の石油圧送ステーションの敷地内に50台のタンクローリーが発見されました。

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8月にチャム・ハニク近郊のシリアとイラクの国境で撮影された映像には、380台の車両が写っています。このときから状況は一切変わっていません。偵察データによると、従来通り、シリアとイラクの間を多数のタンクローリーが国境を越えて往来しているのが記録されています。

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イラクのトルコと国境を接する地域には、これよりも多くのタンクローリーが写っています。

しかも、その台数はこの3ヶ月間、減少していません。

11月14日にイラクの町タヴァンとザホの近郊で行った撮影では、1104台のタンクローリーと大型トラックを発見しました。

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これらの車両に気付かないはずがありません。

しかし、タンクローリーの車列に対する有志連合の攻撃は見られません。今のところ確認できているのは、戦略無人機の数が3倍に増えていることだけです。

私たちは、米国主導の有志連合による攻撃が見られないことに鑑み、特定の町に結びつき、ISの下で動いているタンクローリーの集結場所をお伝えします。

イラクの国境地帯から移動してきたタンクローリーは、ザホ近郊のイラクとトルコの国境をスムーズに、止まることなく通過し、そこから石油は製油所へと向かいます。中でも一番近いのが、先ほども述べたバットマンにある製油所です。また、このルート上にあり、シロピの町の近郊に位置する大型物流センターにも運ばれています。

11月14日に撮影された衛星写真では、3220台のタンクローリーとトラックの大群が見てとれます。

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コメントの必要もないでしょう。相当な規模の違法ビジネスです。

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結果として、現在、テロリストは石油製品を売買する違法ビジネスにおいて、常時8500台以上のタンクローリーを使用しており、それらが毎日20万バレルの石油を輸送しています。

ロシア空軍はISの石油インフラに対する攻撃を継続していくとともに、有志連合のメンバーにもこれを呼びかけます。

syria.mil.ru


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